良い物を作っていれば、営業なんて必要ない!かな?
営業の必要性をお話しするときに必ず耳にするのが
「良い物を作っていれば(製品やサービスが良ければ)、営業なんて必要ない」
という言葉。
同時に、「良いモノを作っているのに」日の目を浴びずに消えていく製品やサービスもありますよね。
私は、営業活動はオススメ活動だと考えています。
オススメするにはそれなりの理由があって、その理由は「良さ」なんですね。
もしかしたら、マイナスの部分が魅力になることもあるでしょう。
でもオススメ活動は、「同じ嗅覚を持つ人」にちゃんと届けられる行為でもあるんです。同じアンテナを張っている人にオススメは届くんです。
存在を知らなかった人に情報を届ける
もう1つ、オススメ活動は「その存在を知らなかった人に情報を届ける」という性質を持ちます。
製品やサービスそのものを知らなかったとしても、オススメされる事で初めて知る事ってありますよね。
例えば昨今流行した「タピオカ」は、「タピオカ好き」というアンテナを張っている人の所に、その人が知らなかったお店やサービスの情報がオススメを通じて届けられます。
もしこのお店について「誰もオススメ行為をしなかったら」、そのお店の情報は誰にも届けられないということになってしまいますよね。
これ、例えば、就職活動だったらどうでしょう?
自己アピールを積極的に行う学生と、全くアピールしない学生と、採用担当者はどちらを採用したいでしょう。この例えの場合だと答えは結構明白ですよね。
「営業が必要ない」とは、この例の学生の目線で考えるとこうなります。
「採用されたい。けど私は私の才能や良さを見つけてもらえるだろうから、黙っていても大丈夫」
という事になります。これではもはや就職活動でもなんでもなくなっちゃいますね。
良いモノは「世に知らせるべき」
商売を通じて良いモノを作っているという事は、どの会社も個人であっても同様だと思います。
もちろん資金的や人員的な差はありますが、誰でも
「良いモノを作っている(良いサービスを提供している)」
と思っているんです。
誰もが「良い」と思っている事をしているのに商売に差が出るのは、
「なぜモノは売れるか」
という仕組みを理解しなければなりません。
それは何かというと
「知られているかどうか」
なんです。
知られていないモノは買われるというチャンスそのものがないんです。
良いモノを作るのは、届けたい「相手」がいるから
良いモノ・サービスを提供するという事から商売は始まります。
だから「良い」という状態を提供するのは崇高な想いがあるんです。
だって、それを享受する「相手」の事を想っているのですから。
その「相手」に情報を届けることが営業であって、オススメ活動なんです。
「察してよ」の「察する」は情報を与えずに相手に判断させること。
勘の鋭い人ばかりが「相手」ではないはずですから、想った相手にちゃんとオススメしてみましょう!