「何もしないで嫌われるタイプ」とは?
前の記事で、「料理の配達だけやる事業に需要がありそうです」と書きましたら、ある企業が配達事業に乗り出しましたね。
飲食店は最少人数でお店を回しているため、料理を作っても出前できる余裕がない店舗は多いはず。
テイクアウトや出前の需要が高まっている今こそ、この事業にチャンスがあると思っていました。
クリケットの事業では、イベントの記録写真撮影が完璧にダメです。
何しろイベントが自粛や中止に追いやられてしまっていますから。
なので、今年に入ってから色んな視点で何が出来るかという事を、自社の事業も含めて多くの方や企業にアドバイスや支援してきました。
その結果今でも少しずつではありますが、ご相談は増えてきていまし、ホームページ制作のご依頼も増えてきています。
事態に備えて先手を打つのは、手数が多ければ効果も上がりますし、事態が回避されれば動いた分のノウハウが蓄積され、次の機会にはよりブラッシュアップされて洗練された手を打つことができるようになります。
最悪の事態が起こってないのは、手足を伸ばして動いていたからと言えますね。
私は繰り返し「ゲーム・チェンジ」ですよと言ってきましたけど、これって「今までの考え方を捨てないとなりませんよ」という事なんです。
そして、先にやった分ノウハウの蓄積ができるため絶対に有利になるんです。
コロナ禍の影響下で、どこにも「正しいマニュアル」なんてありません。
なのでまずやってみる事の重要性に気付いた企業や個人は動き始めています。
冒頭でお伝えした企業も然り、まずはやってみて、先行する分注目も集めますから、後発が体験できないノウハウの蓄積ができます。
自分が今までやってきたことを全て忘れて新しいことを始めるというのは難しいと思うかもしれません。
私が言いたいのは、「今までやってきたこと」という考え方が足枷になりますよ、ということ。
お客様は来店するものとばかり考えていたら、こちらから足を運んで売るという発想ができません。
企業向けの商品を作っているからという頭のままでいたら、消費者向けの商品開発は考えもしませんよね。
ぶっちゃけ、お金をいただいてからじゃないと出来ませんとばかり考えていたら、手弁当で誰かのために動こうとさえ思えないのではないでしょうか。
ゼロベースで見回せば、色んな所に色んなニーズがあることに気付けるはずです。
頭から「こうだ」と考えていると、結局何もしないで時間が過ぎていきます。
上からの指示を待っていたら、指示がないと動けない体質になってしまいますし、そもそもその指示の意図を考える事すらしなくなってしまいます。
「足枷を外されても逃げなくなるサーカスの象」の話を一度は聞いたことがあるかもしれません。
何が大事かって、自分で考えて「まずやってみる」事なんですよね。
「出来ない理由」ばかり考えて何もしないのは、企業も人も嫌われます。
前の記事でも書きましたが、問題を解決する事が仕事なのです。
どうすれば出来るようになるのか、出来ない理由をどうやったら無くすことができるのか、これが問題解決に繋がります。
何もしないということは問題を避けているということに他ありません。
今回のタイトルに「何もしないで嫌われるタイプ」と書きました。
「何もしないどころか、文句や、他人の悪口だけは言う」のは、「より嫌われるタイプ」でしょう。
やってみてハズレな事だってありますよ、そりゃ。
でも人として見た時に、
外れるかもしれないけど何かをやり始めた人って、応援したくなりません?
ダメかもしれないけど挑戦している人を、あなたならどう評価しますか?
っていうか「ダメ」という結末に向けて頑張っている人なんていません。
100%通る企画書なんて、企画じゃないですよ。そしてチャレンジでもない。
駄目出しされるから、より良い物を考えようと思うわけじゃないですか。
前も言いましたけど、それじゃスポーツなんて上手くならないですよね。最初から上手な人なんていない。繰り返し挑戦するからこそ上手になっていく。
もしそれが大人と子供だったとして、挑戦する子供を蔑んだり足を引っ張ったり、よそで悪口を言ったりするような大人を、アナタはどう思いますか?
「何もしない人」をここではそういう意味で描いていますが、それに比べ、何かをしている人の方がずっと崇高だと私は考えています。
それが子供でも大人でも企業でも、新しく何かを始める時が今訪れていると強く感じています。
ある意味その時は、強制的に来ています。望む望まないに関わらず。
もう一度言いますが、今ゲーム・チェンジの時が来ています。
大きな力で、今までのルールを変えられてしまうんです。
今こそ「足枷」を外して、小さくてもいいから一歩を踏み出しましょう。
何かをしている人、何かを始めた人、そして始めたいと思っている人を私は応援します。