今役に立つことと、将来役に立つこと
インターネットが普及して、スマホが普及してくれたおかげで、情報が手元でいつでも引き出せる便利な世の中になりましたね。
ビジネスのあり方も、様変わりしたように見えます。
便利である一方で、情報の伝播のスピードが圧倒的に早くなり、情報を摑んでいないと心配でスマホが手放せないという人も多いんじゃないでしょうか。
その情報の多くは「今、なんとかして!」に答えるものが多いですね。
問題の原因
今起こっている問題の多くは、過去に原因があります。
なので、本当に意味のある問題解決は、原因の要素を取り払って、次に同じような問題を起こらなくする事なんです。
でも「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のように、対処療法を求めてしまう。
もちろん対処療法がイケナイという話ではありません。風邪を引いたらまずは風邪を治したいと思うのは当たり前ですから。でも治った後で「原因の要素」を取り払わないと、また風邪を引きます。この場合の問題解決は、「風邪を引かない予防法を身につける/風邪を引かない身体作りをする」という事なんです。
今役に立つこと(風邪薬)と、将来役に立つこと(予防方法/身体作り)は別物だという事に気付く事ができますね。
地方が弱くなっていく原因
インターネットの普及で情報が早くなった事が原因で、このような「問題解決のプロセス」が顕著になったのではなく、実はこれ昔からその傾向が見えてたなと思う事があります。
それは、私が若い頃に周りの大人達がよく言っていた「勉強しても何か役に立つことを学べるのか?」という言葉に表れていたからです。きっとこのような環境は皆さんの周りにもあったのではないでしょうか。
このような環境ですと、「学びの道」を進んで選んだ者はその環境を離れてしまいます。あるいは、一度離れてしまい帰って来ないという選択肢を与えてしまうんです。
学びは成長であり、活力に繋がるという気付き
学びは喜びに繋がると私は考えます。
役に立つかどうかという視点から外れているように見えますが、喜びは活力へと繋がりますから、活力のベクトルが地方の活性化に向く事が望ましいですよね。地方は、個々の成長と共に成長します。であるならば、学びを活力へ変えている姿を若い世代に見せるべく大人世代が変わること、これが地方が成長するために必要な「問題解決」のひとつなんです。
どんな個人でも、仕事に携わっている以上その分野で学ぶべきことがあります。これは近い将来へ向けた個の成長を促しますね。あるいは、仕事に関係無くても興味が有る分野や地域に根ざした学びは、役に立つ・立たないを抜きにしても、学ぶ喜びを個の成長に繋げることができます。
今、役に立つことだけに目を向け続けてきた結果が問題として現れているのですから、将来へ向けた一歩を踏み出すのもこれに気付いた今から始めてみましょう。