非常時だからこそ、備えておきたい事
新型コロナウィルスの影響が各地で出ていますね。
イベント等の中止から学校の休校など国単位で注意喚起があるものから、自治体判断で行われる対応など様々です。事業において急な対応を迫られたり、多くの情報に振り回されることになったりすることが増えたりしますね。
ここで注目したいのが、特にこのような状況のときには「物事の本質を見極める」事が非常に重要になってくるという事です。
物事の本質とはなにか?
クリケットはホームページ制作と営業支援のコンサルティングを行っていますので、私たちの事業に沿って例を挙げてみます。
ある自治体の観光のホームページがあるとします。
地元の観光名所や特産品や郷土のイベントなどを紹介しているホームページです。
「観光」という事ですから、地元の人以外に向けられた情報サイトです。。。と言ってしまえば思考が足りないなと私は感じます。
「観光だもの、外から人を呼ぶためにサイトを作ったんじゃないか」
そうですけど、インターネットが世に普及する前は「観光」って無かったんでしたっけ?
パンフレットやホームページが無いと、人って呼べないんでしたっけ?
ホームページという名の他人任せ
これは自治体だけではなく多くの企業にも言えることなのですが、
「ホームページを作ったら人が来る(見てもらって、価値を理解してもらえる)」と思っている人が非常に多いんです。
実際は、ホームページに載っているような地元の事を地元の人が知らなかったり、自分の企業の製品やサービスの価値を他者にちゃんと説明出来る人って少ないんです。
観光誘導って「営業」ですよね?
観光に関して言えば、ほぼどの自治体も足りないのはインナーブランディング。
地元の人が地元の価値を理解することが観光の起点なんです。
なぜか?
良いモノは誰かに伝えたくなる、という「見返りを求めない、人間の行動」が交流人口を生むからです。
このコーナーで繰り返しお伝えしている事ですね。
地元の人が「うちの地元の踊りはすげーんだぞ」「地元の海産物が美味しい」こう思う事が、地元の個々の人間を動く広告塔に変えるんです。
地元の人間が郷土愛に溢れていること自体が魅力になるんです。
そんなところがあるなら行ってみたいと思いませんか?
観光で人を呼べる場所というのは、モノや場所がすごいところなのではなく、そこに住む人が地元の価値を理解している事が重要なのです。
クリケットの2000倍凄いことができる!?
話はちょっと逸れますが、クリケットでは毎週ブログ記事で地元である盛岡市と滝沢市の地域情報を公開しています。
殆どがおすすめしたい料理店の話なんですけどね。
自分達で実際に行って食べてみて「美味しかった!誰かにおすすめしたい!」と思った事をそのまま記事にしているのですが、超少なく見ても毎日1人の心を動かしていると私はみています。
クリケットはまだ小さな会社ですが、私たちの「好き!」が毎日1人の心を動かしているのだとしたら、成人の人口が2000人もいる自治体や従業員が50人もいる企業などが1日に誰かの心を動かすだけの「好き!」にどれくらいパワーがあると思います?クリケットの50倍とか2000倍ですよ。
しかも毎日。
「好き!」のバラエティで言えば50種類の好きや2000種類の好きで、誰かの心を動かすことができるんですよね。そう考えたら凄くないですか?
逆に、地元の人間が郷土の価値を認めなければ、外に行って「私の地元は大したことがない」と言うんじゃないでしょうか。
企業も同じ事が言えます。
他者に「うちの会社は大したことないよ」という社員がいたら、その会社に安心して仕事を任そうと思いにくいですよね。
経営者が従業員に対して企業の価値を上手に説明できていないと、そこで働く人達は自分の労働の価値を見いだせなくなってしまいます。
企業にもインナーブランディングが大切だということが理解していただけるかと思います。
こういったインナーブランディングが「営業の本質」です。
好きであるということ、価値を理解しているということが他者の関心や興味をひくのです。
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、全国各地で大小さまざまなイベントの中止や延期が発表されています。
これらイベントがどのような目的で行われるものなのでしょうか。
あるいは目的達成のために他に手段はないのでしょうか。
普段から「何のために」や「誰のために」を考えておくクセをつけておくのがベストですよね。